長年野菜づくりを生業にしていると、お客様からその野菜を誉めてもらえることがとても嬉しく、もっとたくさんの野菜をつくりたいと思ってしまいます。糸島で開業してから今までずっとそう思って有機農業を勤しんできましたが、一番大変なことは土づくりでも野菜づくりでもなくオーガニックな人とめぐり合うことです。人がオーガニックでなかったら無農薬でも無化学肥料でも満足のいく野菜づくりは出来ません。だから最も重要なのです。
オーガニックな人とは大変な農作業を悦びでやり続けてくれる人であり、植物と感覚的に繋がれて自然界のしくみがすっとのみ込めるニュートラルな方々です。それは何らかの障がいがあろうが、引きこもってたり、精神的な疾患があっても全く関係ありません。オーガニックな人のつくる野菜は品質がとても高く、食味も薫りも野菜の持ちも全てにおいて最高のまさに感動野菜なのです!細胞にしみ渡るような優しさがあります。
もしオーガニックな人がその特性に気づかず一般社会の中でどこか違和感を感じていたり、分かってもらえなかったり、周りから押し付けられているような息苦しさがあったら、それは居たたまれません。
有機農業を通じて、大自然の中で広大だったり繊細だったり、賑やかだったり黙々としてたり、たくさんのシーンの中から自分らしさを見つけられたらもっと自然に生きられるかもしれません。好きなことして尊ばれ、がっつり稼いでニコニコしながら生きていく。オーガニックパパはそれを一緒に叶えたいのです。